小嶋です

今日はおせちの話をしたいと思います。
当店では、毎年おせちを作っています。
もう今年で7,8年になりますでしょうか。
初めは料理サロンのお客様からおせちの御要望が強かったため
御希望の方用に10ケほどつくっただけだったのですが、いつのまにか
年末の定例行事のようになっていました。

昨年は富里に移転して、ばたばたのなかで、キムラと2人でよくやった
ものだと、今思うとぞっとします。
面白いことに、昨年が過去の中で最もよく数が出た年となりました。

ということで、今年はどうしたものかと考えていた8月のある日、日本最大の
グルメサイト、ぐるなびさんのおせち担当様のWさんという方より一本の電話がかかってきました。
内容は、「今年は是非当グルメサイトよりおせちを出してほしい。」というものでした。

まだ8月で、早い気がしましたが、お話だけでも聞いてみようと思い、軽い気持ちで
アポをうけたのですが・・・・・

Wさんが示した様々な資料や写真を見て、説明を受けているうちに強く感じたのは、
あるひとつのおせちでした。本当にお客様のことを考えてお客本位で作られたその
おせちは見た目もきれいだし、素材にもこだわっていて、自分も食べてみたい、と
思いました。
そして、自分もあんなおせちを作ってたくさんの人たちに感動を与えたい。そう強く
思いました。その場で2011年のCOZIMAのおせちが決定いたしました。

そこからメニューづくりのスタートです。
まず、昨年までのメニューはいったんご破算して、新たにゼロから献立て行きます。
車で言うところのフルモデルチェンジです。それが今年の自分自身の意気込みのつもりです。
やはり、今までの土台を崩してというのは全18品を考案するわけですから結構な作業です。
ワクワクとドキドキの中でほぼ1時間ほどで出来上がった今年のテーマは口福イタリアンおせち
「パラディーゾ」と命名致しました。
私たちのおせちは少し変わっていて、おせちであっておせちでない?もので、12月31日に届きます。
お客様はカポダンノ(イタリアの大みそかの年越し)にシャンパンやワインとともに一年の出来事
などを語り合いながら家族や大切な人との大切で、かけがえのない時間を楽しんでいただく・・・

または、大切に冷蔵庫にとっておいて頂いてお正月の「おめでとう」の席で「イタリアンおせち」
を楽しんでいただく・・・

一年のなかの一番大切な時間の中にCOZIMAのおせちがいる・・・・・そこには笑いがあり幸せな空気が流れています。
そんなワンシーンに小さな貢献ができることへの喜びのため、それがおせちをつくる由縁です。

まさに私どものコンセプトであります、「お客様の笑顔のための演出」以外のなにものでもありません。

今年も残すところあと2カ月半、みなさんはどんな年末年始をすごされるのでしょうか・・・・・・・・