小嶋です

今日は自分の誕生日です。
しかも、ついに40の大台に乗ってしまいました。
朝起きたら娘が「パパ お誕生日だね」と・・・・
そこでじわじわ実感がわいてきます。正直しまったぁ〜
もう40か、という心境です。それと同時になんとなく
39で店をオープンしておいて本当によかった〜、という
思いがこみ上げてきました。自分の中で30代にまったく
悔いを残すことなく終われた安堵感のような心持ちです。
思えば29で青山アクアパッツァのシェフの職をいただいてから
1999年9月1日〜2009年9月1日まで丸十年
東京で走り続けて、その後この富里で店をするなんて夢にも
思いませんでした。この30代の10年でいいことも
恥ずかしいことも、悔しいことも、たくさんの経験を
できたことが今の40代の自分のいしずえになっていると思います。
そして、20代のときにイタリアという国に修行に行った事、
これもやはりその土台になっていると思います。それが
30代の自分のあらゆる行動の判断の基準になっていたと思います。
世界のいろんな人との出会いや別れ、そして本当に貧しくて
国を負われた移民の家族を見たり、小さな子供がスリをしたり・・・
イタリアでは日本では想像もつかない世界の現実を見ました。
そして自分の生まれたところへの愛着やプライド、家族との
絆やその本当の大切さ・・・便利でみなが個人個人でバリアを
つくり進んだ文明の反面、人間の一番大切なものが忘れかけて
いる日本・・・・そういうものを理解できた基調な3年間でした。
この10年間はそういった倫理観のもと、上司、部下、同僚、そして
お客様や業者さんかかわるすべての方々に接してきたつもりです。
今こんな田舎の店に毎日のように誰かしら東京方面からお客様が
お見えくださっているのは少なくとも何かしら感じてくださって
いたのかな・・・と感じると同時に本当にありがたく、そして
素直にうれしく思います。

今充実した40代を向かえることができ、皆様に感謝の気持ちで
いっぱいです。
本当にありがとうございます。

2009年11月1日

                    小嶋正明