小嶋です。

僕はイタリア中部のマルケ州、カルトチェットという小さな小さな街のはずれにある、
シンボジウムという、お店で働いていました。そこは、周りは葡萄畑の丘に囲まれた、
夢みたいな綺麗なところで僕は、夏の期間だけお世話になりました。とはいっても、
夏は、レストランにとって、活気入れ時で、毎週土日になると、100人から200人の
結婚パ−ティーが、入っていて、生き地獄とはまさにあの事・・・・。



毎日毎日、あれだけよく働いたものだと思います。本当に良い経験でした・・・。



しかし、イタリア人は本当にタフです。休み時間には車を飛ばして、しょっちゅう海まで、
泳ぎに行ったり、バレーボールをしたり、夜は毎日のように、外へ繰り出しては、
やれスイカ割り、何とか祭りだとか、とにかく夏はしょっちゅうお祭りでした。
しかし、何といっても、忘れられないのは、夜空です。



凄い田舎なので、周りは何もないので、星がはっきりとして、とってもとっても綺麗なんです。
あんな星空、後にも先にも見たことがありません。どんなに疲れきっていても、きれいな空を見て、
「ああ、日本の空とつながっているんだな・・・・」と思うと、元気が湧いてくるのです。


休みの前の日などは、安ワイン片手に、明け方まで空を見ていました。


言葉も、まだ分からなかったけれど、なんとなくというか、心底イタリアを好きになれてきたのは、
あの頃ではないかと思います。


今日は、天気が悪く、星は見えないと思いますが、東京の空を眺め、
イタリアと繋がっているあの頃の気持ちを大切にしたいと思います。