[スタッフ]小嶋です。

最近は広島でのイベントに関してPART1〜5まで、ちょっと長いシリーズだったので、
先日の出来事になるんですが、実は大分の義父は、鮎釣りの名人(自称)なのですが、
今年初めての鮎が届きました。


天然の鮎なんてなかなか使えないですし、しかもとびっきり太っていて素晴らしい鮎でした。
正直、塩焼きにして日本酒を楽しみたいと思ってましたが、シェフ小嶋としては、
イタリア料理を作らねばなりません。

いろいろ悩んだあげく、コンフィといっていったん塩づけにしてから、
80度のオイルで3〜4時間かけてじっくり煮る様に火を入れると、
内臓まで美味しく食べれるんです。

それを、テフロンのフライパンでパリパリに焼き上げると、
何ともいえない鮎の美味しさを出せます。

本当に希少だったので、すぐになくなってしまいましたが、
お客様には大好評で僕も味見しましたが、素晴らしいの一言につきます。

身がしっかりしていて、とっても香りがよくって、素材の力ってすごいものだと
関心させられました。

話は変わりますが、おとといのトップニュースで、北方でカニを捕っていた方が、
ロシアに襲撃された事件がありましたが、常日頃からあらゆる食材を、使いたい時に
使いたいだけ選び、メニューを作れるという事は、漁師さんや、農家の方が、
危険を冒したり、雨の日も晴れの日も、暑い日も寒い日も、自然の中での
努力があるからこそなんだと、改めて強く感じました。
素材が無ければ料理人の価値もゼロですし、常に感謝の気持ちを持って
仕事に望みたいと思います。


お義父さん、また鮎お願いします。