天然の鮎

小嶋です。
先日家内の実家であります大分に帰省してまいりました。

実は義理の父はゴルフ、絵画、そして鮎釣りなど多趣味な人で、いつも楽しい
生き方のヒントをくれる懐の広いひとです。今回は、法事と退職及び独立開店
の挨拶をかねての帰省なのですが、さらに、天然の鮎があがったというので、密
かに楽しみにしていました。
大分空港は国東(くにさき)というところにあり、大分市内までは40〜50分あります。
途中別府を通り、その別府湾の景色は正直、東洋のナポリと勝手に言っているくらい
すばらしい景観です。海沿いの道には南国らしい木々が立ち並び、私たちをでむかえてくれます。
さらに自宅は海沿いの15階という素晴らしいところです。
高所恐怖症の私も初めはホント落ち着かなかったのですが、今ではだいぶなれてきました。
大分では以前、幻の耶馬渓黒豚(かなり希少で、ある時のみおくってもらっていました)との
出会いがあり、鯛や関サバ、関アジなどはよく築地でも仕入れていました。
食材は素晴らしいものがたくさんあり、鮎釣り名人の義父の釣った鮎もほんとにすばらしいもの
です。東京時代でも年に何度かサプライズで送ってもらっていましたが、義父いわく、ここ
数年鮎の量、型ともに落ちているらしく、すべてのデータをとっていて、あからさまにそれがわかる、
とのことでした。新店舗では規模も小さくなるのであわよくば、天然鮎をお客様にだせたら・・・
そう思っていたのですが、なかなか現実は厳しいようです。
ただ、義父の鮎釣りにかける意気込みは並大抵ではなく、冗談抜きに命がけです。
今年は、店のオープンが間に合いませんが、来年は期待をこめて、ぷっくら太った天然の
鮎がメニューに出るのを一緒に祈りましょう。

というわけで、ディナーでは気合のこもった炭火焼の鮎を3匹もいただいてしまいました。
香ばしくってほくほくで、素晴らしい美味でした。

こんな体験を通して今後の当店の新しいメニューが生まれたら、素敵ですね。
いままでなかなかとれなかった充電期間を大いに生かして自分自身のバージョンアップにしていきたいと思います。