小嶋です

おかげさまをもちまして、先週の土曜日、10月16日にて富里移転一周年と
なりました。

地元千葉県への帰郷を決意してから、ほぼ一年間というもの、すべての休み
と時間を準備にあて、10年間お世話になった南青山の店舗や仲間たちと離れ、
地元千葉県とはいえ、縁もゆかりもないこの富里にたまたま移り住み、家内と
元スタッフのキムラと、たった3人でレストランを始めたのが一年前となりますが
とても一年とは思えないような大きな大きな山を越えてきた、そんな心持ちであります。
また、そ反対にあっという間の、いままで生きてきて、こんな早い一年はなかった。
そんな長くて短くて、とってもハードな一年でした。
しかしこれほど充実した、実りのある一年はなかった。そうも思います。

このレストランは東京から車で一時間という距離にあり、成田の隣町、富里市の国道
409号沿いの郊外という立地です。南青山とはすごいギャップです。
なぜ?と思う方も多いと思いますが、それはやはり修業時代のイタリア各地の田舎のレストラン
の影響が大きいと思います。
すごい田舎のほうがむしろレベルの高い仕事をしているところが多く、皆、プライドを
もっています。そして自分の故郷というものを大切にしていて、そこで採れる新鮮な食材や、
自分たちの人のつながりが深く、これぞ人間らしさ、というものを強く感じました。

29歳で帰国してから39歳まで、無我夢中で自分なりに精いっぱい
頑張ってきたつもりです。
しかし40歳を目の前にして自分の本当にやりたいことってなんなの?
この問いに自問自答していった結果が今のスタイルでした。
なんにもないところから自分自身を信じて、本当によかった。そう思います。

ただ、ここまで来るのにはたくさんの人たちとのかかわりがあったからだと思います。
お客様、スタッフ、家族、業者さん、上司など、ここでは書ききれないくらいのたくさんの
感謝を改めましてこの場にて申し上げます。
今日の営業から2年目になりますが、この一年で出来なかったことをしっかり反省して精進
してまいります。

宜しくお願い致します。

2010年10月18日
小嶋正明