小嶋です。

 ここ最近は雨や曇りの日が多くかったせいか、今日はとても気持ちのいい、春の訪れも近く感じるお天気です。気が付けばいつのまにかもう3月で、あたりまえといえばあたりまえなのですが・・・
 cozimaでは、毎月のべ1000人以上のお客様がお見えになるのですが、その際、当然ですが入り口の扉を開閉して出入りされるわけですが、実は当店、どうも空調の設計が悪いのかめちゃくちゃ扉が重いのです。初めての方なんて、特に女性だとびっくりされる位重いんです。少し後ろに下がって軽く勢いをつけてからだと開けやすいんですが・・・
 お客様にそんな煩わしさを感じさせないために、なるべくスタッフがドアの開閉をしていこう
というようにしています。当店では1階と地下1階のフロアーになっているので、スタッフも上下しますし、1階にいるスタッフも様々な業務をしながらなので、時々気がつくとお客様が中にいらっしゃったりということもあるのですが、そんな時は申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
 レストランにとって、入り口はとても大切です。まず入った瞬間の良い意味での緊張感、スタッフの笑顔やお迎えする気持ちからのリラックス感など、すでに一期一会は始まっているのです。いいお店というのは、やはり入り口からお客様に対する心配りができると思うのです。私自身、体が許す限り少しでもお出迎えやお見送りをするよう心がけています.少しでも来て下さったことに対して誠意を見せたいですし感謝の気持ちを表したいとおもうからです。料理人として、まずメニューを考えたり、仕込みをしたり、素材を見に行ったりという部分は最も大切なことですが、お客様あっての店ですし、自分がいかに第三者的で客観的なものの見方ができるかというのが、いい店作りをする上で重要になってくると思います。
 そしてお客様が見えなくなるまでお見送りして、その時幸せな気分でいてもらうことができたら、すなわちボクたちも幸せな気持ちになれるのです。その心のガッツポーズのために、日々の努力があるのです・・・・・・