小嶋です。

今日は届いたばかりのイヴェント用ワイン(3月22日 イタリアのヴィラ ルシスとのコラボディナー)を試飲してさっそくメニュー作りをはじめます。フリウリ地方らしくやはり、白ワイン中心のラインナップです。まずはピノ グリージオ2004ですがスターターにふさわしく、すっきりさわやかでとっても心地のいいブーケがかなりしっかりつづき、それでいて酸味ももちあわせているのでバランスがよく、このワイナリーそしてこの土地が世界で一番白ワイン作りに適した所である、というゆえんも容易に理解できます。このエレガントなワインにあわせるのは、やはりエレガントな料理、春野菜の中でもボクの一番お気に入りの空豆をあわせることにします。糖度が、最近かなりあがってきた高知産トマトに空豆のムースを詰めて、思い切って春の魚介類をオンパレードで乗せます海老、桜鱒、蛍烏賊、白魚・・・・などの見た目にもあでやかなアンティパストです。
今回はシニョール・メノッティーという今、イタリアでも一番注目されている醸造家の方もゲストとしていらっしゃるのでcozimaのプライドにもかけて気合も入っています。
そして二品目は、すごくすごく・・・・・迷ったあげく鯛のラヴィオリに決めました。あわせるワインはトカイ フリウラーノ2004です。舌に残る軽いずっしり感があり、さわやかな柑橘の香りプラスナッツのようなそして酸味が軽めなので日本の旬の魚の代表格であり
ボクの一番好きな魚である鯛をつかいます今これにうにをいれるかどうかすごい迷っています・・・・そしてその次は、シャルドネです。このワインはしっかりとした魚料理が合います。やはり旬のアイナメをあわせます。これにも日本らしい野菜、菜の花をピューレにして、さらに旬のアサリのリゾットの旨みも,あわせます。パリパリに皮を焼いたアイナメとアサリの旨みのあるリゾットを野菜のピューレで食べさせるところがtokioneseぽいとおもいます。さて、お肉料理ですが、これがまた、悩みの種です。なやんでなやんでなやんだあげく、今回はハンガリー産のうずらにしました。中に詰め物をしてフォワグラも入れてまるごとローストして、ジューシーに仕上げます。そして贅沢にもアノ、ロバートパーカー(世界で最も権威のあるワイン評論家)が90点をつけたメルロー2002を使って赤ワインソースを作ります・・・・自分でもなかなかの相性だと思いますし、このワインに合わせる最高の赤ワインソースでしょう。
 そういえば、今思ったのですが、突き出し・・・・どうしましょう・・・・・・・・・・・・・・・
 いいのがありました。1996年、今から9年前イタリア修行のときフリウリ地方で食べたフリッコというじゃがいもとチーズのお好み焼きみたいなのがあるんですけど大なべで作って出してみようかとひらめきました。さらに豆とトリッパの煮込みでシニョール メノッティーには懐かしい伝統料理で、お客様には、その美味しさで はじめから、なかせてちゃおうと思います。
 ドルチェは苺と桜という春の日本をイメージした天使のクリームを北海道の井ノ口さんのリコッタチーズで作ってみました、井ノ口さんの作るリコッタとフリウリのノンニーノというとってもエレガントなグラッパをあわせます。皆さん今回もしっかり飲んで気持ちのいいディナーを楽しんでください。