小嶋です。

 COZIMAのスタッフはみんな兄弟姉妹のように仲良しです。夜、営業が早く終わった日なんかは、みんなで飲みに行ったりするのですが、休みの日まで結構一緒にいるんです。特別なイベント事などがない限りCOZIMAの定休日は火曜日なので、スタッフは1週間に唯一のお休みをみんなで火曜日に取ります。そして都合が合う人たち同士声をかけ、“食べ歩き”に出掛けるのです。「あそこのイタリアンが美味しいらしい」とか「この間いっしょにイベントをやった○○シェフのところに食べに行ってみよう」とか、やっぱり他のお店が気になります。そして次の日、メニュー構成はどうだったとか、メイン料理がどう美味しかったとか、こういうサービスに感動した、はたまた、雰囲気はいいのにスタッフが冷たい印象だったとか、値段の割に料理はあまり・・・などなど、良かったことや残念だったことを伝え、“自分がお客の立場だったら・・・”を考えてみたり、見習ったりするのです。
 これは接客業に携わる者にとって、そして若いスタッフたちにとって、大きな刺激と動機付けになります。接客する者が掲げるべき目標として、よく「お客様の立場に立って考える」とか「お客様が何をほしがっているか察知する」とか言われますが、ではどうしたらお客の立場になれるか、どうしたらお客の気持ちがわかるかと言われたら、やはり自分がお客になって、たくさんの“お客”の経験をしてみないとわかりません。いい思いも悪い思いも味わってみて“感じる”こと。そしてもっとお客様の気持ちとひとつになってほしい。それがボクの願いです。
 接客のヒントは街中に溢れています。高級なお店に行ったからといって、素晴らしいサービスと舌を唸らす料理に出会えるとは限らない。逆に田舎の片隅にある小さくて誰も知らないようなお店に、感動のサービスと一生忘れられない味があるかもしれない。いろんな場所に行って、何度も“お客”になってみて、COZIMAにいらっしゃった方の気持ちをキャッチできるようなサービスマンを目指してほしいと思います。
 毎週水曜日、休み明けのみんなの感想を聞くのが楽しみです。