小嶋です。

本日7月23日は、土用の丑の日です。
確か江戸時代に、平賀源内が発案したのが始まりとされているという話を、
何かで読んだ覚えがありますが、皆さんは今日、やはりうなぎを召し上がるんでしょうか?
ウナギというと、やはり、うな重のイメージがとても強いのですが、
実は、イタリアでもうなぎを食べるんです。特に北イタリアでは、
うなぎや、鱒などの淡水魚の養殖が結構盛んで、レストランのメニューでも時々見かけます。

僕が最初にお世話になった、三ッ星のロンバルディア州マントヴァの、ダルペスカトーレ
でも、メインディッシュとして、うなぎ君が立派に居座ってました。
そこでは、うなぎの開きを、一度、レモンを加えたお湯で、いったん余分な脂を落とし、
そこに香草パン粉を振って、上火のオーブンで、表面をパリパリに焼き上げた料理です。


日本人の僕にとっては、「ハぁ−なるほど・・・」うなぎといえば、
蒲焼、うな重のいろんなイメージしかなかったのですが、
素材にはいろんな可能性があるものだと、目からうろこの一品でした。



さて、僕が、2件目に選んだ(というより、ヴィザが期限切れになってしまい、一時的にお世話になったところです。)ピエモンテ州のラート−レという店でも、うなぎをマリネにして、メニューに載せていました。


前何処の店に居たのかと聞かれ、「ペスカト−レ」と答えた瞬間、そこにいた人全員が、
僕に熱い視線を投げかけて来たのを、今でも鮮明に覚えています。
そこからすれば、三ッ星というのは、凄い存在らしく、とくに、オーナーのレーモさん、
シェフのジュリアンナさんは、凄く色々と聞いてきます。そして、どういうことか、
例のうなぎ料理を、お店で出す事になってしまったのです。
レーモさんはうなぎのオーダーをとりまくり、
その料理がまた凄く評判が良く、自分は何しにここに居るのか、不思議な気もしましたが、
そのうなぎ以来、小遣いもアップして、何となく、店の中でのヒーローになれた気がします。




一度、何とお客さんが、わざわざキッチンにまで入ってきて、
僕と握手をしたいと行ってきたほどです。
こんなんでいいのか・・・・・・・・・その瞬間から、僕のポジションは
何処の馬の骨かもわからない、東洋人のお手伝いさんから、
わざわざ良くぞいらして頂きまして、ありがとうございます。
という感じのお客様にランクアップしました。
楽天家の僕は、まぁいいか・・・・と。
今思うと、あのうなぎから本当に楽しいイタリアが始まった気がします。
うなぎ君グラッツェ!!今日は、大ふんぱつして、COZIMAのまかないもうなぎです。