小嶋です。

最近テレビのニュースを見ていると、毎日のように殺人事件が起きていて、ビックリなのはそれが、
家庭内で起きているということです。
昔、といっても20〜30年前はこんな事ってあまり聞かなかった気がしますが・・・
僕が思うに、世の中が便利になりすぎていて、やる事、遊ぶ事が多く、親子でのふれあいがなく、
家庭内での唯一のふれあいの場である食事の時間と言うものが、少なくなってきているからだと思います。
進化のスピードが昔よりも比べ物にならないくらい速く、世代間のジェネレーションギャップが
ますます広がりつつある中、食事という、どんな人でも共通のツールにより顔を合わせ、コミュニケーションを取る
ということは、とても大切な事だと思います。
私事になりますが、実家の母は仕事をしながらも、3度の食事はきちっと出してくれました。
子供の頃は、自分の好きなお菓子ばかり食べていて、きちんと食事と取っていませんでした。
しかし、実際に自分の子供も全く同じで、今朝も実家の父家庭菜園で作った、送られてきたばかりの新鮮な
野菜を、食べさせようとするのですが、2歳の娘は、
カリカリポテト〜〜〜」
「ダメ!お野菜た・べ・て〜〜〜」と、、、
今になって親のありがたみが分かります。
そういうあたりまえだった事が、便利や楽しさを追求した結果、忘れ去られ様としているのが現代なのです。
今から10年前、1996年にはじめてイタリアに行ったときに感じたのは、
実感として”日本より20年遅れている”ということです。
便利じゃないし、合理的じゃないんです、すべてが。
しかし、人と人が言い合いのけんかをしますし、子供と老人の距離も近く、”家族”という姿が見えます。
これこそが、「人の幸せなんだ」と思いました。
話を元に戻しますが、レストランという場も人々が食事をして楽しむ場です。
そこには様々なシーンがあり、ドラマがあります。
それを少しでも盛上げて、至極の時間を過ごしてもらいたいと思います。
その為、なるべくテーブルを周り、お客様とのコミュニケーションを心がけています。
皆さん、レストランではスタッフとの会話も楽しんでください。
もっといい時間が過ごせるかもしれませんよ・・・