小嶋です。

 今日は朝から肉だらけでした。山形から山形牛、そして大分からは耶馬溪豚です。本当は岩手からの鹿も届くはずだったのですが、残念ながらダメでした。自然のものなので、なかなか猟がうまくいかない時もあります。
 さて、今日は耶馬溪豚の話しをしたいと思います。ここ数年、豚肉(特に銘柄のついたプラチナポークだとか、東京エックスだとか、はたまたイベリコポークだとか)に対して、レストランのメニューとしての認知度が高くなってきています。ひと昔前までは、豚イコール安いもの、家庭で食べるもの、というイメージでしたが、生産者やいろんな人たちの努力によって、今や都内の様々なレストランで豚肉がメイン料理として、立派に鴨や仔羊などど肩を並べるまでになっています。ボク自身もその豚肉信者のひとりで、普段からよく食べますし、生ハムやサラミなどの加工品からモモ肉の丸ごとロースト、ロース肉のソテーやサルティンボッカ、はたまた豚足や豚耳まで、よく使う食材の1つです。
 そんな豚肉ですが、数年前にある雑誌でまぼろし??の大分産耶馬渓豚というのがあると知り、どうしても食べてみたいと思っていたのです・・・それから数ヵ月後、たまたま大分に行く機会があり、なんとなく頭にインプットされていたのか、はたまた偶然か・・・あるデパートの地下コーナーで、耶馬溪黒豚をやっている下響農協のAさんとめぐり会えたのです。早速Aさんをくどき落として東京に送ってもらったのですが、その中でも特に気に入ったのがバラ肉で、火を入れたときのとろとろ感がたまらなく、すぐにメニューに載せた経歴があります。どことなく沖縄のラフテーにも似たこの豚バラを使った料理には、たっぷりの野菜と、ダル・ペスカトーレで習ったレモンと白ワインビネガー、オリーブオイル、パセリで作るシンプルなドレッシングを合わせています。
 みなさんぜひ、耶馬溪豚を食べてみて下さい。