平岸です。

料理人は皆、自分の道具である包丁にとても愛着とこだわりをもっています。
そして車や洋服などと違い、ブランドや値段を自慢するのではなく、いかに
切れ味が鋭いかということを誇りにしています。

和食と洋食とでは材質からして違い、和食の包丁は鋼をつかっているせいもあり、
毎日営業後に研いで手入れをするそうです。
僕達洋食の人間は、そこまで頻繁に研ぐことはありませんが、イタリアンでは
カルパッチョなど薄くきらなければならない料理も多く、そんなときに頼れる
のは、自分の腕とよく研がれた包丁です。
だからこそ皆、自分の包丁を相棒として可愛がり、手をかけるのです。
ちなみに僕の包丁は斬鉄剣と呼ばれるほどの鋭い切れ味です。